2019年5月16日ドコモの機種代金に対する、施策が発表された。
スマホお返しプログラム
ドコモ契約の端末購入者に対し、購入分割36回を設定し「スマホお返しプログラム」に加入すると、購入スマホを返却する事で最大12回分の端末代金が免除になる。
他のキャリアの分割購入と比べてどう?
「スマホお返しプログラム」はソフトバンク「半額サポート」とau「アップグレードプログラムEX」は類似しているが、他キャリアが48回の所をドコモは36回と短く、最大12か月分の還元となる為お得感は少ない。
スマホお返しプログラム適用条件と注意点
プログラム料金は無料です
スマホお返しプログラムは利用していた端末をドコモで回収・査定する事で成立する為、実際のユーザーの端末状態で還元額は変わってくる。
一括払いでスマホおかえしプログラムは加入できますか?
スマホおかえしプログラムの条件は36回払いです。
購入端末を24ヶ月以降、返却せず利用
特に罰則は無く、還元額が減少しますが通常通り使用出来ます
24ヶ月未満で返却出来ますか?
返却は可能です。残りの12ヶ月分の支払いは免除されますが、24回分の残りの支払いは継続します。(例20ヶ月で返却、4ヶ月分の支払いは継続)
回収査定を満たさなかった場合(壊れている⁉︎場合)
「査定条件を満たしていない場合」に査定条件を満たすには20,000円(税抜)
ケータイ補償サービスまたはケータイ補償サービス for iPhone &iPadにご加入の場合は2,000円(税抜)の故障時利用料を支払う事で適用
【更新】dポイント支払いは損してしまう⁉️
9月5日にdポイント支払いのルールが変更になったため、損にはならなくなりました。
dポイントを端末代金として使用した場合、充当分のdポイントから支払う形に変更。
もし、支払額24回分のdポイントをお持ちであればドコモおかえしプログラムを最大限に使用した場合、2年間最新機種を利用料金のみで使えることになります。
返却しない場合は24ヶ月以降から充当分が無くなり利用料金と端末代金が発生し最大12ヶ月続きます。
スマホを返してしまったらどうすればいいの?
ドコモとの契約はSIMカードで契約されている為、スマホがなくても契約が続きます。
スマホを改めて買い直すか、中古端末を購入してSIMカードを挿入・設定する事で継続して使えます
途中ドコモを解約したらプログラムは使えなくなるの?
このプログラムはスマホの機種に対しての売買契約プログラムなので、ドコモを解約しても権利は継続します。(支払い請求が残るのと一緒)
なので、他社に乗り換えてもドコモへスマホを返却する事で、残債の免除を受けることが出来ます!
モバイル市場の競争環境に関する研究会(第13回)
2019年5月30日に総務省が開催した「モバイル市場の競争環境に関する研究会(第13回)」で端末割引についてドコモの方向性を示した。
ドコモユーザーの平均端末利用期間3年
ドコモユーザーが1機種を利用する平均期間は3年のため、ユーザーの囲い込みではなく正当な分割回数と主張している
ドコモユーザーへの還元について
割引を受けないユーザーとの不公平が生じないよう調整を行なっている。分離プランの義務化が進む中、会議では端末割引について協議された。
通信と端末の分離による割引額について
ドコモ主張
- メーカーによる端末の低価格化やキャリアによる端末粗利の削減等の努力によって実現されるべき
- 過度な端末割引が行われないよう、「上限を設定すべき」
実際今回例に出された金額がこちら
ドコモ割引上限金額(案)
1ユーザー当りの支払額 x MNO営業利益率 x 端末利用期間(36ヶ月)
4000 x 20% x 36ヶ月 =3万円
1ユーザー当りの還元上限額を「3万円」と考えている
ここで疑問が1つ
仮に上限額を「3万円」とした場合、スマホのハイエンドモデルが9万円以上の場合、「スマホお返しプログラム」の最大還元が「3万円」を超えてくる。
この件に関し、最新機種の返品時に下取り金額を加味した金額となる為「3万円」は超えない。と主張している。
確かに2年落ちのスマホはネット検索しても下取り額はある程度の価格がついている。
auとソフトバンクも同意
過度な割引合戦を行ってきた3社は「利益提供の上限のルール化」を今後協議されていく流れとなった。
ドコモおかえしプログラムは得なのか損なのか?
結論として「損はしない」です。
10月の電波通信事業法の改正後の対応として、キャンペーンなどの還元が制限される中でキャリアが行える範囲の内容だと思います。
36回分割を組むことで、プログラム料無料で加入できるプログラムなので損はありません
36回(約3年間)縛られると考える方もいますが、金利無料なので後先問わず支払いは発生します。やめたい時に残債の一括支払いを選択することも出来るので実質的な支払いは変わりません。
今まで次々と新機種を利用していた方でもこれからの機種選びは慎重に悩む時代が訪れたのかも知れない。現在の機種代金はハイスペック機種となると10万円越えと高額なため、今後ドコモユーザーは今回の発表で期待に応えられたかは不明であるが、お客様を見据えた発表であったと思う。
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